SPマグネットサイズ


低音用スピーカのマグネットサイズについて考えてみる。
理論は専門の書なりにまかせて、当方にあるものでチト考えてみる。

マグネットは、ボイスコイルに流れる電流と作用をしてコーンとを駆動させるに重要な物である。
コーンが小さく、エッジやダンパーが柔らかければ、小さくても良いのだが...。

理論道理行かない。
大きなマグネットを持っているスピーカはヤハリ制動力に優れ、ビシットした低音を出す。
反対に小さい物だと音量は有ってもボワーンと締まりがない。人の依ってはゆったりしている
と感じる場合もあると思うが...。

VictorのSX−3Uはマグネットが比較小さい。だから、アタックの強いJazzには向いていない。
今使っている20cmの物は割と大きい。特にFostexのUP−220は大きい。

それ故、高音が今一だが、低音の締まりでJAZZが結構良い。元はUP−203
多分JBL LE−8Tを意識して作られ対抗策として、口径をチト大きく22cmにしたモノと思われる。
写真はUP−203だがマグネットの力が弱まっている。


直径は14.5cm位か...。
UP−220より優しい音がしていた。
さて、ウーハだが、
チト計測は忘れたが..、左のDS−501のものは14cm位かと...
右のDS−800の物はキャンセラが付いている。マグネットはいずれも強力である。
DS−800は持っていないので聞けないがDS−501の締まった低音が裏付けられる。


さて、SharpのCP−4501のウーハは15cmを超える。しかも強力!
多分、私の持っている中で最大であろう。なにぶん、全部外せないので...。
ご存じのようにセラミックマグネットはアルニコと違い、直径の大きさがマグネットの強力さに比例する。
CP−4501の締まった低音の秘密はこのマグネットにあると思う。

私好みの低音はどうもマグネットの強力なものに比例するようだ。
ただ、強力なマグネットのものは音圧としてはダラ下がり傾向にあるので、AR−3aのようにエアタイト型にするか
バスレフ、もっと大きいとフロントホーンかバックロードにしないと...。
私の持っている物はそこまでしなくてもAMPでUPするか、床効果で床近くに置けば音量は上がるので、
私の場合は床近くに置いてある。和室だとその効果は薄れる。我が家はコンパネだからコンクリほどでないが...。
コンクリだともっと締まった豊かな低音になると思う。

DS-401 を入手! 予想通りマグネットが大きい。15cmある。
当然のように低音は引き締まっている。
JAZZを聴くと、大概の物が良い感じである。この後のDS−501は派手でポプス向き?
と思えるが、これは良き時代の音楽を楽しませてくれる。
ラジオ技術80−1月号、臨時増刊 に特性が載っているが、foが40Hz(37Hz位)を切っているのは
これだけであった。Pioneerの S955は50Hz、S933は53Hz位..。
同社のDS-32Bは60Hzである。当然かもしれないが、200Hzからダラ下がりである。
だから、床近くに...正解であった。今までで、一番低音が締まっていて豊かに出る感じである。
多分にコーンの性格があるかもしれないが...。意外と人気がないのは助かった。


良く、大きなスピーカを駆動するには強力な高価なAMPと言うことに成っているが、基本は電源!特に電解コンデンサーの
大容量の物が良い、あと大容量ケミコンは高い周波数には今一なので、パラレルに高周波に強いコンデンサを追加してなければ...
と思うが、意外とされていない物が多い。
また、A級はイツモ電流が出力Trに流れているので、小パワーでもB級より強力である。

DENON USC−M3EDENON PMA−500で深夜寝るときに聴いているが、
これが意外と低音がでる。だたし、音量は100mw位と小さい音だが...。
おもしろいことに、電気を消し暗くなると急に3dBほど音量が大きく成ったように感じられるのはナゼ??
明るくなって音量を上げても、低音は出ているのだろが...たいして聞こえない。
ま、チト脱線したが...。
最終的にはエンクロージャとの組み合わせで決まる。どんなに良いスピ−カも箱に入っていないと
低音どころか中音も怪しくなり、寂しい音しか出てこない。それ故、スピーカボックスに凝る人たちも..。
メーカではTANNOYが有名だ。

ケーブルに凝る人達が居るが、よほど長くするとか、電気を送る電線でなく、一応、スピーカ用であれば、多少音色が変わる
場合も有るが、...m−ン万円もするモノは...、しかも、普通AMPとスピーカは離れているし...、プリとメインが分かれているもので
あれば、メインはスピーカのスグ側が良いのは当然で...。でも、そういいう人達のAMPは高いので眺めたいらしく..。
ま、気分の問題。ケーブルって霊感商法の心理に近いモノがあるのではないだろうか...。
私にはどう考えても???なのだが...。
基本、低音は太い方が良い。高音は表面を流れるので表面面積が大きくなる細い線を束ねたものの方が良い。
異質金属はなるべく使ってない方が良い。わずかだが半導体を形成するので...。

端子が金なのは導電せいでなく、接触の問題、サビは絶縁体を作るし、金は柔らかいので面がシッカリ接触する。
当然、純度の高い方が良いが....。ま、これも、ホドホドに、聞いて分かる程ではないが。
それより、端子がゆるんで接触不良になる方が影響が大きい。
ポイント!は錆び対策と接触不良。その点、端子を金メッキにしているのは納得。
銀の方が導電性は良いが、サビが早い。

スピーカも音色、特に低音は一般的には設置場所を考える。
だが、あまりココのところが良い指導書がない。いきなりリスニングルームの設計に成ってしまうのは
チト考えて欲しい。
ま、低音は中高音と性質がかなり違うので...仕方がないが...。
低音は防音が難しい。

基本は反射と吸音で、その材質により特性が違うので、ここのところをやって欲しい。
アマチュアは測定器がない資料がないのだから....。

それにしても基になるスピーカユニットが良い物でないと...。

評論家は見た目が重要だと...、、ま、心理的なもので...。
私は正反対の性格なので....。


追加:2011/06/09

JBLの 4425 を買ったが、輸送中に エッジが壊れた。
ついでに取り出し比較。

4425のものは同じ30cmなのだが、写真でも明らかなように少々大きい。

マグネットの直径も17cmと大きい。 さすがJBL...、ただ、バッフル板への取り付けは穴が4コ!スピーカには8コあるんだが、
2コはガスケットでふさがれている。一方Diatoneのは8コ!こだわり方が違うようだ。
マグネットの中央は貫通している。大概の日本のものは穴は開いていない。
何かの記事で読んだ記憶があるが、貫通している方が低域の歪みが小さくなる。銅リングでも少なく成る。
Diatoneのは銅リング派。


DS-66Z をハズしたので写真を撮った。

一見大きそうに見えるのだが....。

コのカバーの中は多分、後ろにキャンセラー用マグネットがある。上のDS-800のを
見れば想像が出来ると思うが...。66EXのは漬いていなかったし...。
BOXへの取り付けが木ねじなのは、コストを押さえる為。
こう見ると、66シリーズは結構コスト意識が強い。77シリーズはそれほどでもないが..

DS-77HR のウーハ マグネットは 14cm と DS-401 より小さい。
接続端子の側になにやらシールが。何だろう? コーンの裏側に空気抜けの穴が4箇所、
MX-7 のウーハ のマグネットも 14cm と 77HRに同じ ボイスコイルとコーンの間がチト広い 空気穴も見える。

マグネットサイズでは無いことは分かっているが、心情としては巨大マグネットに惹かれる。
音質も締まっているし...。ドスンと言う音には違和感をモツかもしてないが...。
低音はお腹で感じるモノ...。マ、小さい音だと関係ないが....。
ある程度大きな音、1W以上 で鳴らすと 分かる。 10W だと はっきり違う。

ただ、コーンが軽いと、小さくても良いのは、車の パワーウエートレシオ 重量に対する馬力 に似ている。
バッフルに取り付けるネジは DS−401、DS−501,SP−G88はビス、ナットがあるのだが、DS−66Z、DS−77HR、
SB−MX7はナント木ねじ。取り付け強度は格段に落ちるし、経年でゆるむ。
軽いものなら問題なのだが...。ま、八本有るからネ。
ビス、ナットのものは四本、 DS−501はその点スゴイ!。このスピーカ箱鳴きすると思って居たら、内部配線が、
スピーカと接触不良だった。むしろコッチの方が問題。意外とスピーカの端子は安く出来ているので...。
見えないから製造コスト削減の意味だろうが....。
こう考えると、日本のスピーカは80年くらいから、外見優先の方向...。無知な批評家の影響は大きい。
こういう人達は高価、ゴウジャス、ルックスを優先しがち、内容を考えていない。
ま、考えていたら、筆がとれない事に成りかねないからね。

高価でなく効果を言ってほしい。

SANSUIはスゴイ!
マグネットそのものはカバーがあるので、正確には分からないが
多分、DS−77HR と同じくらいと思われる。
しかし!
周りに防音材がが巻かれている。変な反射音を防ぐためと思う。
後ろにコルクが這ってあり、カバーが共振音を出さないように...。
また、ネットワークも取り付けの間に防音材を噛ませて、ここからの
変な音を出さないようにしている。コーンはヤヤ分厚い。空気穴で分かる。

スピ−カの取り付けビスも太い!5mmφかと思う。
さらに取り去ったから映っていないが、スピーカと筐体の間は他メーカより
分厚いしかもずれないように接着剤付!
だから、外れない外れない!大変である。
これを見ると、他メーカーより高い金額設定でも良かったと思うのだが、
しかし、意外と人気が無かったようで...。
超マジメに作ったからだろうか??
それとも、バスレフだから??
低音は良く伸びているし、歯切れも良い。

TVで昔、自然な色合いをだすモニターのような
普通の二倍位するものを売り出したが、人気が無く、1,2年で姿を消した。
原因はお店では派手な色合いを出すTVの方がキレイだと...。
スピーカも同じ事が言えるのではと思った。
このスピーカは繊細さもダイナミックさも持っていてしかもタフ!
良いスピーカと思うが...。